DIY 初心者の工具選び

DIY 初心者の工具選び

DIY 初心者の自分がいくつか DIY をしてみて必要な工具や材料が何だったかを振り返ってみたいと思います。

これから始めるという方に幾分でも参考になる点があると幸いです。

もちろん作りたいものにもよるかと思いますので、今回作ったものを参考にします。

最近作ったもの

食器棚

洗濯機上棚

大まかな工程

完成までの大まかな工程です。

  1. 設計図を書く
  2. 木材調達
  3. 木材カット
  4. 木材を運ぶ
  5. 研磨
  6. 着色
  7. ニス塗り
  8. 組み立て

各工程で必要だなと思ったこと、工具や材料について以下にまとめます。

1. 設計図を書く

購入する木材の選定にも関わるのでざっくりでもまず設計図を書きました。

ミリ単位で書いた方が調整しやすかったです。

食器棚は電子レンジと電子ジャーを模した紙を貼ってみてイメージを深めました。

設計図を家族に見せ、完成時のイメージの齟齬を極力減らすことができたと思います。
(イメージが微妙だったら反対されてたかも)

2. 木材調達

全ての必要な木材が分かって木材購入に出向いたわけではありません。

設計図を描いた後、何度かホームセンターに足を運び、
設計図を満たしそうな木材を片っ端から記録し
カット後に費用が一番安くなる様に選定しました。

3. 木材カット

近所のロイヤルホームやスーパービバホーム等の木材加工の条件を確認しましたが、以下条件でカット OK でした。

  • 基本直線のみ対応で、曲線は不可
  • カット時には 3mm 程バッファが必要
    • 100mm 幅を 50mm でカットしたら、残り幅が 100-50-3 = 47 mm になる見込み
  • 貸し出し可能な工房で研磨不可
    • 粉が舞い、他のお客さんへご迷惑をお掛けするからとのこと。

以下木材を利用しました。

  • 2x4 材
  • パイン集成材

基本一直線のカットであれば、ホームセンターで安く(1 カット 10~15 円)、丁寧にカットしてもらえます。

完成後に端材で棚を作ろうと思い立ったのですが、
その際に端材をカットする為、ジグソーを使いました。

ジグソーは 100 年の老舗 Black & Decker のマルチツールを購入!

主にドリルドライバーが目的で、サンダーやジグソーはおまけ程度に考えていたのですが、 ¥20,000 台を切っており、DIY 初心者は手を出しやすい!というところで購入しました。

バッテリーが 2 つ入っていて、作業の切れ間がなくできるのも良いです。

Black & Decker ジグソー利用時の注意点

作業音がかなり大きいです。
マンション住まいの為、フルパワーでの利用は気が引けます。
ベランダはもちろん部屋の中でもガタガタ大きな音がします。
その為、近所の河原に自転車で向かい作業しました。


不審者でないと思われたい。

作業場を選ぶ為、木材購入時にホームセンターの工房を借りることを検討するのが良さそうです。

4. 木材を運ぶ

車を持たない我が家はホームセンターのレンタルトラックで運びました。
マンションの前で下ろして、マンションにある台車を借りて、部屋まで運びました。

ホームセンターで配送サービスもあり、「運ぶのは面倒だ」という場合は利用すると良いです。

今回の材料だと運べそうだったので、コストカットを優先しました。

5. 研磨

この工程が他の何より重要でした。

研磨すると、表面のざらつきがなくなり、
スッと指通りが良くなり、着色のノリが良いです。

完成後に実際に利用する際に水拭きする際にも引っ掛かりがなくなり、
埃もつきにくくなります。

#120 → #240 → #320 → #800
と徐々に細かくすると、より繊細になっていくのがわかります。

実際にどのくらいのツルツル感を求めるかにもよりますが、
#120 → #400 でも自分の場合は満足するツルツル感は出せました。

以下は makita のオービットサンダーによるサンディングの説明ですが、サンディングする意味や仕方の指南が非常に分かりやすかったです。

以下、研磨で利用する工具についての比較です。

makita オービットサンダー

  • メリット
    • かなり綺麗に研磨できる
    • Black & Decker に比べ静音
    • 吸引口があり、削った粉が飛びにくい。
      • 飛ばないということはなく、細かい粉はどうしても飛ぶので室内は避けたい所
    • 3 段階のパワー調整
  • デメリット
    • 高い ¥32,000 程度
      • 初心者には必要な工具か判定し辛く、手出しづらい
    • 3 段階の一番下でも木の削り音が幾分出る
      • Black & Decker ほどではない

Black & Decker サンダー

既出の Black & Decker のサンダーです。

  • メリット
    • 安い ¥18,000 でドリルドライバーと共に 3 way で購入も可能
    • 先が尖っているので makita オービットサンダーで削りにくい様な狭い箇所等での研磨に向いてる
  • デメリット
    • ハンドリングが難しい
      • makita オービットサンダーに比べ、上下の動きが激しく、板から離れ易く、研磨効率が悪い印象。
    • 作業音が大きい

スポンジ & サンドシート

  • メリット
    • とにかく安い!
    • 静か
      • 気を削る音だけで、機械音がない
      • 集合住宅でも然程気にならない(我が家の場合)
    • Black & Decker サンダーより仕上がりもよい印象
  • デメリット
    • やや時間がかかる
      • とはいえ、オービットサンダーの倍ほど掛かる様な印象ではない
    • 長くやっていると腕が疲れる

DIY 初心者の自分にとってはまずこの方式で十分でした。

木の側面のざらつきを取る際や着色後の研磨にも向いていますし、電動工具とは別に細かい調整が効く為、必須のアイテムでした。

迷ったら

  1. まずマジックスポンジで研磨する
  2. レンタル工具で試してみる
  3. 有用性を感じ、長く使いそうなら買い

私自身は、着色で失敗した経緯(いきなり着色ニスだけ塗ってしまった汗)から makita オービットサンダーでリカバリできないかと考え、購入を決意しました。

DIY 初心者ですが、本当に購入して良かったと思います。

6. 着色

和信 水性ポアーステイン オーク色を選びました。

  • 薄めに塗ると赤めの発色が良くなり、濃く塗ると濃い赤紫の様な色味になる
  • 水性なので、水に溶かして濃度を変えられる

小さいサイズしかなくてそこだけ難点

同じ和信のオーク色でも 水性オイルステインは色味が全然違うので注意してください。

刷毛はホームセンターで売っていた水性ステインや水性ニスを塗る為、3 本セットを購入

刷毛に水性ステインをたっぷりつけてしまうと、濃くなり過ぎてしまう為、
あまり刷毛につけ過ぎず、水も控えつつ、程よく滑る感じで塗れると仕上がりがよかったです。

着色後も表面にプツプツとしたざらつきが出るので
#400~ のサンドシートで研磨し、
さらに重ね塗りしました。

研磨 → 着色 → 研磨 → 着色 → 研磨

という感じで 研磨で着色を挟むイメージです。

2 回目以降の研磨は弱目にかけてます。
擦り過ぎると色落ちしてしまうので、あくまで表面のぷつぷつを取る様にしました。

ここでの研磨は軽めにしたいのでスポンジ & サンドシートは必要になります。

基本 2x4 材はアイアンペイントで着色しています。

子供たちと一緒に塗ってみました。5 分だけ (T へ T)

刷毛で塗ると、毛が抜けて付着し固まってしまう為、
スポンジに付けて塗りました。

金属部分やプラスチック部分はマルチプライマーを塗って、その上からアイアンペイントで着色します。

マルチプライマーを塗った箇所は糊がついている様な感じでベタベタとした感じになり、そこにアイアンペイント貼り合わせるイメージです。

以下動画が参考になりました。

7. ニス塗り

和信水性ウレタンニスでニス塗りで仕上げました。

ニス塗り後も表面にプツプツできるので、また既出のスポンジ & サンドシートで研磨します。

ニス塗り失敗した経験

以前 DIY で watoco で着色だけして、ニスを塗らずに棚を作りましたが、
水拭きすると埃が水分を吸収し固まってしまい、爪でカリカリしても取れないほどになってしまいました。

↑ わかりづらいですが、埃でコーティングされてます。

これも研磨し直し、 和信水性ステインで着色し直し、水性ニスを塗るとツルツルに仕上がりました。

着色したらニスでコーティングの大事さを身をもって覚えました。

8. 組み立て

ドリル必須です。
手の力だけでネジを木材に入れるのは不可能だと思います。

自分の場合は、コスパの良い Black & Decker を選びました。

makita のドリルドライバーを利用したことがありますが、今回の利用用途ではそこまで差がわからなかったです。
厳密には回転の速さとか円滑さ等のパフォーマンスの差があるのだと思いますが、作業に影響はなかったです。

2x4 材の固定には以下ジャッキを購入しました。

高さ調整がネジでできるので、ドリルドライバーを使って容易にできます。

以上工程で完成しました。

食器棚 Before / After

  • Before

  • After

作業スペースを確保できる様にしました。
片付けしやすい様に扉をなくし、オープンな棚にしました。

入れ替えする際に改めて、不要なものは捨てて、すっきりしました。
これも家具リプレイス効果 ♪

端材で壁掛け

端材で適当な長さにジグソーでカットし
来年小学校の息子用の壁掛けを作りました。

食器棚と同じ水性ステインで薄めに塗って明るく仕上がりました。

水平器は iPhone で

iPhone の計測アプリでデフォルトで入っていたものを使いました。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphbd435673d/ios

シビアに出してくれるので助かります。

まとめ

DIY 初心者として必要な電動工具は以下で始めるのがコスト的にも抑えられて良いと思いました。

  • ドリルドライバー
  • サンドスポンジとサンドシート

これから長くやるか分からないし、でもちょっと手を出してみたいなという時にはスモールスタートでまずはレンタル工具で始めるのも良いと思います。

以上
参考になれば幸いです。

Author

Kenzo Tanaka

Posted on

2021-11-11

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