完全無料で常時稼働可能なデータベースサービス徹底比較(2026年版)

小規模サービスやプロトタイプ開発において、24時間365日稼働可能で、セキュリティも担保できる完全無料のデータベースサービスを比較検証しました。

はじめに

個人開発やスタートアップの初期段階では、インフラコストを抑えつつも信頼性の高いデータベースが必要です。本記事では、2026年時点で利用可能な完全無料のデータベースサービスを、公式ドキュメントをもとに徹底比較します。

選定基準

本記事では以下の条件を満たすサービスを対象としました:

  • 24時間365日常時稼働: スリープや自動停止がない
  • セキュリティ: SSL/TLS、認証機能、アクセス制御が利用可能
  • 完全無料: クレジットカード不要、永続的に無料で利用可能
  • 小規模サービス向け: プロトタイプや個人開発に十分なスペック

サービス詳細比較

Supabase

PostgreSQLベースのオープンソースFirebase代替サービスです。

無料プランスペック

  • データベース: 500MB PostgreSQL
  • ストレージ: 1GB
  • プロジェクト数: 2つまで
  • 月間アクティブユーザー: 50,000
  • Edge Function: 500,000回/月
  • 帯域幅: 5GB/月

セキュリティ機能

  • SSL/TLS接続
  • Row Level Security (RLS)
  • 認証機能組み込み(Email、OAuth、Magic Link)
  • APIキー管理

⚠️ 重要な制限事項

  • プロジェクトは7日間非アクティブで自動停止
  • バックアップなし
  • SLAなし

参考: Supabase Pricing

Turso

SQLiteベースのエッジデータベースサービスです。

無料プランスペック

  • ストレージ: 9GB(旧5GBから増量)
  • データベース数: 500(2025年に大幅増量)
  • 月間アクティブDB: 100
  • 行読み込み: 5億行/月
  • 行書き込み: 1,000万行/月

セキュリティ機能

  • TLS暗号化
  • トークンベース認証
  • エッジでの分散実行

特徴

  • SQLite互換で軽量
  • グローバル分散による低レイテンシ
  • 常時稼働、自動停止なし

参考: Turso Pricing, Database Freedom Day

MongoDB Atlas

NoSQLドキュメント指向データベースサービスです。

M0 無料プランスペック

  • ストレージ: 512MB
  • メモリ: 32MB ソート用
  • 接続数: 最大500
  • スループット: 最大100オペレーション/秒
  • プロジェクト毎: 1クラスターまで

セキュリティ機能

  • TLS/SSL接続
  • IPホワイトリスト
  • ユーザー認証・権限管理(RBAC)
  • データ暗号化

特徴

  • 常時稼働、期限なし
  • Atlas Search利用可能(制限付き)
  • Triggers、Charts利用可能
  • 自動バックアップなし

参考: MongoDB Pricing, Atlas Free Cluster Limits

Firebase Firestore

GoogleのNoSQLドキュメントデータベースサービスです。

無料プランスペック(1日あたり)

  • ストレージ: 1GB
  • ドキュメント読み込み: 50,000回/日
  • ドキュメント書き込み: 20,000回/日
  • ドキュメント削除: 20,000回/日
  • ネットワーク転送: 10GB/月

セキュリティ機能

  • セキュリティルール
  • Firebase Authentication連携
  • SSL/TLS接続
  • Googleのセキュリティ基盤

特徴

  • 常時稼働(Googleインフラ)
  • リアルタイム同期
  • オフライン対応
  • 認証機能も無料

参考: Firebase Pricing, Firestore Quotas

CockroachDB Serverless

PostgreSQL互換の分散SQLデータベースサービスです。

無料プランスペック

  • ストレージ: 10GB/月(※公式情報に若干のばらつきあり)
  • リクエストユニット: 5,000万RU/月
  • SLA: 99.99%稼働保証

セキュリティ機能

  • TLS接続必須
  • 組織・ユーザー管理
  • 監査ログ
  • データ暗号化

特徴

  • 常時稼働、自動スケール
  • PostgreSQL互換
  • 高可用性
  • クレジットカード不要で開始可能

参考: CockroachDB Pricing, CockroachDB Serverless: Free. Seriously.

比較表

サービス タイプ ストレージ 稼働保証 自動停止 PostgreSQL互換 主な制限
Turso SQLite 9GB なし - 5億行読み込み/月
CockroachDB 分散SQL 10GB ○ (99.99%) なし 5,000万RU/月
Firebase NoSQL 1GB なし - 5万読み込み/日
MongoDB Atlas NoSQL 512MB なし - 100 ops/秒
Supabase PostgreSQL 500MB 7日で停止 要定期アクセス

ユースケース別推奨

個人開発・プロトタイプ(データ量少)

おすすめ: Supabase (⚠️ 定期的なアクセスが必要)

  • 認証、ストレージ、リアルタイム機能が統合
  • PostgreSQLで扱いやすい
  • 7日間アクティビティがないと停止するため、cron等で定期的なヘルスチェックが必要

個人開発・プロトタイプ(常時稼働重視)

おすすめ: Turso

  • 9GBと大容量
  • SQLite互換で軽量
  • エッジ配信で高速
  • 完全に常時稼働

グローバル展開を見据えた開発

おすすめ: Firebase Firestore

  • Googleのグローバルインフラ
  • リアルタイム同期
  • オフライン対応
  • 認証機能も統合

将来的なスケールを見据えた開発

おすすめ: CockroachDB Serverless

  • 99.99%のSLA
  • PostgreSQL互換で移行が容易
  • 分散アーキテクチャで高可用性
  • 有料プランへの移行がスムーズ

NoSQLでの開発

おすすめ: MongoDB Atlas

  • 業界標準のNoSQL
  • ドキュメント指向で柔軟
  • 豊富なツール・ドライバ
  • 常時稼働

セキュリティ面での考慮事項

SSL/TLS接続

全サービスで標準サポートされています。

アクセス制御

サービス 認証方式 アクセス制御
Supabase RLS、API Key 行レベルセキュリティ
Turso トークン データベース単位
MongoDB Atlas RBAC コレクション単位
Firebase セキュリティルール ドキュメント単位
CockroachDB ユーザー管理 テーブル単位

データ暗号化

全サービスで転送時の暗号化(TLS)が有効です。保管時の暗号化については、各サービスの公式ドキュメントを確認してください。

推奨ランキング(小規模サービス向け)

  1. Turso - 大容量(9GB)、常時稼働、エッジ配信
  2. CockroachDB - SLA保証、PostgreSQL互換、高可用性
  3. Firebase - Googleインフラ、リアルタイム機能
  4. MongoDB Atlas - NoSQL標準、豊富なエコシステム
  5. Supabase - 機能豊富だが7日で自動停止に注意

まとめ

2026年現在、完全無料で常時稼働可能なデータベースサービスは複数の選択肢があります。

Tursoは9GBの大容量と常時稼働で個人開発に最適です。CockroachDB Serverlessは99.99%のSLA保証があり、本番レベルの信頼性が必要な場合に適しています。Firebase FirestoreはGoogleのインフラを活用でき、リアルタイム機能が必要な場合に最適です。

Supabaseは機能が豊富ですが、7日間の非アクティブで自動停止するため、常時稼働が必要な場合は定期的なアクセスの仕組みを用意する必要があります。

プロジェクトの要件に応じて最適なサービスを選択してください。

以上

参考になれば幸いです。

完全無料で常時稼働可能なデータベースサービス徹底比較(2026年版)

https://kenzo0107.github.io/2026/04/17/2026-04-18-free-database-services-comparison/

Author

Kenzo Tanaka

Posted on

2026-04-18

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